外部変形は データのやり取りをテキストファイルで行うので プログラム言語は 自由に選ぶことができます。図形は機能的かつシンプルなため、数多くのユーザーに受け入れられています。
今回は 図形データについて考えます。
外部変形で扱う主な図形です。
上記のほかに
◎ブロックデータ
◎連続線データ(読み込み)
◎曲線属性化したソリッド図形データ(読み込み)
◎相対座標による線データ(読み込み)
◎極座標による線データ(読み込み)
を扱うことができます。
図形データで
◎座標データ
◎線データ
◎円データ
◎弧・楕円データ
◎文字列
は 指示データと呼びます。指示データには指示点の座標があります。指示データは基本図形です。
指示データは 線の伸縮や線と円の接線を描くときなどに使います。
本稿は ruby で書かれた作図用ライブラリ jw.rb のコマンドで説明していきます。jw.rb は 現在、公開を停止していますが ユニコードやキーワード引数に対応している最中です。
jw.rb なら 基本図形を
◎座標データ
hp x, y
◎線データ
ln x1, y1, x2, y2
◎円データ
ci x, y, r
◎弧・楕円データ
ci x, y, r, 30, 270, 1, 0
ci x, y, r, 0, 360, 0.5, 30
◎文字列
ch x, y, 1, 0, "ようこそ"
と書きます。
図面をプログラムの側面から見直すと「どう書くのか」ということに尽きます。線を引くなら
線を引く
で構わないのですが どこから、どこまで と質問されることになります。
ここから、そこまで
とすれば 線が引けると思います。慣れてくれば
ここから、そこまで 線を引く
とするし、作業を "L" で登録しておいて
L ここから、そこまで
となるのかもしれません。
ここから、そこまで は具体的な位置を指示する必要があり、最終的には数値化するのが便利なので
L x1 y1 x2 y2
が 線を引く ことだと 多くのひとにうなづいてもらえると思っています。
これを そのまま使える プログラム言語は tcl/tk なのですが 総合的に考えて ruby が「うん」といってもらえそうだと判断しました。
円を描く、文字を書く、点を打つ・・・など「どう書くのか」が本稿のテーマです。
次回は 座標データ を考えます。